『僕の心のヤバイやつ』Karte.2「僕は憤怒した」感想です。
「ぼ…僕の鋭利なものが山田の…中に…!?」に吹いた。
言い方!!!のっけから下ネタぽいのをかましてくるんじゃあないよ!!!
市川は席を把握してもらっているのと、カッターを使ってもらえたのを喜んでいる節がある。
暗殺したいと思っているはずなのに、可愛いね。
カッターを忘れないように持ちながら投稿するのは、一歩間違えば不審者。ただ、山田なら問題にならなさそう。
「もし同じことを市川がやったら通報されてしまうのでは…!?」なんて要らぬ心配をしてしまいました。
山田の努力は…
迎えた研究発表の日。
山田が市川のカッターも使って準備してきた成果が日の目を浴びる…はずだったのに。
糞ビッチこと関根によって、山田の作業分が全修正。いや、書き直した方が見やすいし分かりやすいのはもちろんなんですよ。
山田の努力が消えてしまったのが切ない。一瞬だけしゅんとした表情を見るのも辛い。
ただ、チョコレートの跡を字の一部にするのは、控えめにいってもごまかしきれないです、山田さん。山田らしさ全開なのは好き。
山田は気にしている?
書き直しを知って表情が曇る→発表時に虚無の表情を見せる→ついつい涙が…と、気にしてないようで、結構気にしてる山田。
もしかしたら、前日に見た動画の感動シーンを思い出して泣いてしまった可能性もなくはないが…
山田の心は山田自身にしか分からない。きっと市川自身が察した流れなのでしょう。
友人とのやりとりから発表、席に戻ってからも山田を見つめ続けていた市川だからこそ、彼女の胸のうちを想像できたんだ。
この時点で、すでに山田しか見てない、見えてないんですよね。
市川は守りたい
山田の泣き顔を見られたくないがために、凶行に及ぶ市川。
みんなの目の前で模造紙破ったりなんかしたら、おかしいやつだと思われて過ごしづらくならない?
ただ、市川はもともとぼっちで目立たない存在ゆえに、何も変わらないと考えたのか。
自らの学生生活よりも、山田を守ったんだ。かっこいいじゃん。
勇気ある行動は山田には全然伝わってないのがオチとして秀逸。山田はケロっと機嫌が直っちゃうんだもの。
山田以外の気を引けたという意味では、成功なのかもしれない。たとえ本人には気付かれなくても、彼女の涙は守られたのだ。
「殺したい」なんて思っている相手を守るだろうか。
市川自身はまだ気づいてないが、図書館での出会いをきっかけに惹かれているんだよなあ。
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