『僕の心のヤバイやつ』Karte.5「僕は遭遇した」の感想です。
気になる山田の知らない一面を知った市川の心模様は…
市川の休日
市川はブックオフならぬブックオンで立ち読み三昧。
朝もしくは昼からずっといるのはなかなかの長時間滞在だ。
中学生でお小遣いも限られているだろうし、時間を潰すのにはもってこいとみた。時間の許す限り読み続け、気に入った本は買って帰れるから。
また、市川の格好にも注目。
ヘッドホンにドクロのTシャツにチェーン、ジッパーと膝のあたりにポケットつきのズボン。
極め付けにマジックテープ式のバリバリ財布。
「Death boy」死の男、市川かっこいいぞ!
桜井のりお先生の陰キャ描写の解像度の高さよ…
山田の奇行
山田がモデルをする雑誌「シエル」が気になる市川は、帰りがけに書店へ。
ファッションコーナーで立ち止まるのも、周回するのも、どちらにせよ不審者のような気が…
ぐるぐる回っていると、まさかの山田本人と遭遇!変装で身バレ対策はばっちり。
しかし、読者がいると分かるとすかさずアピールを始めてしまう山田が微笑ましい。
「山田さんですよね!?」と声をかけられるのを待っていたのかも。
とはいえ、間に割り込んだり、ガン見したりは明らかに不審者ですよね。
声をかけられたい欲が強すぎて奇行に走る山田…しょんぼりする背中が切ない。
雑誌の表紙を飾るくらいの人気モデルなら、状況が変わった可能性はあるものの、いち読者モデルではまだまだ認知が足りないか。
市川の知らない山田
山田が逃してしまった読者の分、シエルを買ってあげる市川の優しさが沁みる。
市川としては気になる雑誌を買う口実ができてなによりでは。
別ジャンルの本とサンドイッチして買うのはあるあるだが、「世界のサイコキラー100」は普通じゃないと思います…
猟奇殺人の本とファッション雑誌を同時に買うのなんて市川くらいでは。
家に帰って、ドキドキしながら山田のページを眺める市川。普段の学校で見るのと全然違う「モデル」の山田。
雑誌に馴染んていたから、一度だけでは見つけられないほど。
「知らない女の人みたい」と感じるのも無理はない。
市川は接点のないところから図書室で出会い、山田と交流を重ねてきた。
少しは彼女について知れたと思っていたのに、まったく知らない表情・格好で写る山田を見つけてしまった。
「どうでもいい」「くだらない」と考えたのは、改めて自分と山田の生きている世界、身分の差を実感してしまったのでは。
自らの手に届く存在じゃないと、突きつけられたような気がしたのだろう。
それはそうと、ちゃんと致すのに使うのはさすが思春期男子ですね!捗ったんだろうなあ…
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